その他の板ガラス

ガラスが初めて建築に使われたのは、ローマ時代といわれています。ベスビオス火山の噴火で埋没したポンペイの別荘であったと思われる住宅跡から板ガラスの破片が発見されています。その時代から、ガラスの基本的な材質はほとんど変化はありませんが、現在では技術の進歩により、いろいろな種類の板ガラスや、非常に大きい面積の板ガラスが造れるようになりました。今やガラスは鉄・コンクリートとともに、現代建築を支える重要な建築材料となっています。

■フロート板ガラス

熔解したガラスを溶融した金属の上に浮かべて製板するフロート法で製造される透明な板ガラスです。

■型板ガラス

2本のロール間に、直接熔解したガラスを通して製板するロールアウト法で製造され、その過程で片側の面に型模様を刻み込んだ光を拡散できるプライバシー性を備えたガラスです。

■すり板ガラス

フロート板ガラスの片側の面をサンドブラスト処理した、滑らかな表面模様の光を拡散できるプライバシー性を備えたガラスです。


これらの板ガラスは、さらに加工され、Low-E複層ガラスや合わせガラスなど、遮熱性や断熱性、防災安全性や防犯性などの機能を有するガラスとして変化します。