頻繁に発生するひどい結露。このままでは病室にカビ発生の恐れが・・・

J病院

 

  • 頻繁に発生するひどい結露。このままでは病室にカビ発生の恐れが・・・
    ZEB・結露問題・工期の問題を一気に解決した秘策とは!

    J病院

    背景

    J病院では、老朽化した空調・換気・照明設備を大規模に刷新し、ZEB※(ゼロ・エネルギー・ビル)化を見据えた改修を検討している

    課題

    ひどい結露が原因で、カビ発生の恐れが。このままでは不安が広がって・・・

    J病院では、ZEB化を進めると同時に窓の結露問題を解決する必要がありました。病室には入院患者が外の景色を楽しめるように、大きい窓を設置しているのですが、その窓にひどい結露が頻繁に発生していたのです。窓枠から滴った水滴が原因で、いつカビが生えてもおかしくない状況でした。衛生管理を徹底しなければいけない病院で、カビが発生してしまうのは入院患者やその親族に不安を与えてしまうと、危機感を募らせていました。

    改修工事を進めたいが、一時的な病院の閉鎖などリスクが多く、なかなか踏み切れない・・・

    J病院では、結露の対策が急務と考え、プロジェクトを発足して対策にあたることにしました。リーダーのA氏は、当時の様子を次のように語りました。
    「当院は歴史が古いため、空気の循環があまりよくありませんでした。そのため空調・換気周りは、特に注意を払い、今までいろいろ対策を施しましたが、使用している除菌剤は紫外線に弱いということで、効果に不安を感じていました」
    しかし、これだけの改修工事を行うことになると、一時的に病院を閉鎖し、医療行為を中止したり、入院患者を移動するなど大掛かりになってしまい、万が一のリスクを考えると、なかなか踏み切れませんでした。
    A氏はなにか良い方法がないかと、今まで以上に広範囲に情報を集めることにしました。

    課題のポイント

    ・結露がひどく、このままではカビ発生の恐れがあり、患者やその親族に不安を与えかねない
    ・使用している除菌剤は紫外線に弱いということで、効果に不安を感じている
    ・病院を一時的に閉鎖することを考えると、改修工事になかなか踏み切れない

    ※ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、建築計画の工夫や、日射遮蔽・自然エネルギーの利用、高断熱化、高効率化による大幅な省エネルギーを実現した上で、 太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費するエネルギー量が大幅に削減されている最先端の建築物のことである。近年、エネルギー資源保護・地球温暖化防止の観点から、ZEBの実現が急務であることが世界的に認識されてきており、特に日本では、東日本大震災以後、エネルギーセキュリティの観点から、建築・都市のエネルギー自給(自立)の必要性が強く認識されてきている。

    解決

    解決のポイント

    ・ZEB化、結露問題を同時に解決できる後付けLow-Eガラス「アトッチ」
    ・結露が原因のカビ発生も防ぎ、紫外線を83.8%(※アトッチクラシックタイプ)カットできる
    ・足場を使わない圧倒的な短工期

    「ZEB化」「結露問題」を同時に解決!マイナス19℃でも結露しないLow-Eガラス!

    情報収集を進めていたA氏は、AGCが主催しているZEBセミナーを見つけました。概要を見ると、ZEB化に向けて何から手を付けて良いかわからない人でもわかるセミナーだったので、早速申し込みをしました。
    セミナー当日、A氏は「ZEB化」「結露問題」の2つの課題を同時に解決する糸口を発見するのです。
    ZEB化に向けた第一歩として、窓のLow-E複層ガラス化改修が必要だと、講師をしていたZEBプランナーが教えてくれました。Low-E複層ガラスにすることで、窓の外からの直射日光や冷輻射を抑え、外皮性能が向上することにより、空調設備の稼働率を抑えることができるのです。そうすることで、年間に消費するエネルギーを大幅に削減でき、ZEB化に貢献してくれるというのです。
    そして、Low-Eガラスとして紹介されたのがAGCの「アトッチ」です。アトッチは、結露問題、紫外線問題のどちらにも効果的だと説明を受けました。具体的には、室内湿度60%、空調温度25℃の条件下において、単板ガラスの場合は外気温約13℃で結露が生じ始めますが、アトッチを施工した窓では、マイナス19℃程度まではガラス面での結露が発生しにくくなります。また、1枚ガラスと比較すると、格段に遮熱効果が得られ、紫外線についても83.8%(※アトッチクラシックタイプ)カットできるというのです。

    諦めていた改修工事が、足場を使わず短工期で実現できる見通しがついた!

    後日、AGCの担当にアトッチのより詳しい内容を聞く機会を得ました。そしてアトッチの施工方法で予想もしないメリットを知ることができました。アトッチは既存の窓ガラスをそのまま活用し、室内側からLow-Eガラスを貼り付けて、複層ガラス化します。足場を使う大掛かりな施工と比べ、圧倒的に短工期で施工が完了するのです。
    「一時的な病院の閉鎖をすることもなく、アトッチの施工法であれば、最小限の工期で済むので大変助かります。患者様がいる室内はなるべく、静かな状態にしておきたいのが理想でした」(A氏)
    J病院では現在、ZEB化、結露問題を同時に解決できるアトッチの導入プロジェクトを進めています。


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