真夏にも大きな効果が得られた解決方法

製造業W社 本社ビル

  • 放置された結露で建物の劣化が深刻化…

    真夏にも大きな効果が得られた解決方法

    製造業W社 本社ビル

    背景

    築20年が経過したW社本社ビル。冬場の結露がひどく、それが老朽化を急速に進行させる要因にもなっていた。

    課題

    放置してきた結露…今年こそ改善したい

    W社では毎年、冬場はひどい結露に悩まされており、そのときは社内でも早急に対策すべきだという声が上がっていました。しかし、シーズンが過ぎると気にならなくなるため、対策の検討が具体的に進んでいませんでした。

    その年、ビルの老朽化が急速に進行していることが発覚。要因となっている結露をこれ以上放っておくわけにはいかないと考えた上層部からの指示で、総務部のK氏が対策に当たることになりました。
    「新たに予算を取ろうとすると、対策が遅れてしまいます。ですから、ちょうど消化する必要がある残予算があったので、その範囲内で可能な対策を探すことにしました」(K氏)

    残予算は大規模改修ができるほどの金額ではありません。しかし、気休めのような対策では意味がないと考えたK氏は、結露を根絶すべく情報収集を続けました。

    課題のポイント

    ・結露で、ビルの老朽化が急速に進行している
    ・残予算で可能な結露対策を探している

    解決

    解決のポイント

    ・低コスト・短工期で結露を解消
    ・夏の暑さ対策にもなり省エネ化、室内の快適性向上などの効果が得られた

    結露軽減、低コストかつ短工期の解決策

    さまざまな対策方法を探し、その導入事例なども調べ尽くしたK氏は、フィルムを取り寄せて貼るだけのような方法では効果はきわめて薄いと確信。そして、最も信頼性の高そうな手段であると期待できた、後付けLow-Eガラスによる複層ガラス化について、より詳しい話を聞くためAGCに問い合わせました。AGCの後付けLow-Eガラス「アトッチ」は、足場などを組む必要がなく、低コストかつ短工期で施工できる上、フィルムなどに比べ、効果が得られることが分かりました。具体的には、室内湿度60%、空調温度25℃の条件下において、単板ガラスの場合は外気温約13℃で結露が生じ始めますが、アトッチを施工した窓では、マイナス19℃程度まではガラス面での結露が発生しにくくなります。

    夏場にも省エネ化・快適性向上などの予想外の効果が得られた

    予算内で結露を確実に解消できることが分かり、導入に至りました。補助金も使え、予算内で施工を完了することができました。

    そして導入後、得られた予想外の効果にK氏をはじめW社の一同は驚くことになります。

    「結露を解消するだけのつもりだったので、効果を実感できるのは冬だけだと思っていました。ところが、夏も涼しく快適に過ごせるようになったのです。真夏の月曜の朝は、建物に熱がこもっていて、エアコンをフル稼働してもなかなか冷えず、それを仕方ないことだと考えていました。しかし、そのようなことがなくなりピークカットにつながりました。また、西日の直撃を受ける会議室は、真夏の午後はサウナのようになるので、ほぼ閉鎖状態になっていましたが、かなり軽減され、使用できるようになりました」(K氏)
    その結果、W社では年間を通して、エアコンの電気代の大幅軽減を果たすことができました。導入効果が実感できたことから、さらに地方拠点へ導入していくことを検討しています。


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