case11:旭硝子株式会社 鹿島工場新中央工務棟 GLASS&ARCHITECTURE Design Files
概要 イントロダクション
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基本図面 開口部詳細図
日本初 膜構造開口部今回取り上げる「旭硝子株式会社 鹿島工場新中央工務棟」はAGCの自社物件であるが、この建物の開口部はガラスでなく、ETFEフィルムの膜構造により構成される、非常にユニークなファサードを持つ建築である。今回はこの「膜構造開口部」に焦点を当てて紹介したい。
建物正面

ETFEフィルム(AGC製品名:アフレックス®)が建造物に使用された例は、アリアンツ アリーナ(ミュンヘン・ドイツ2005年)をはじめ北京の「国家遊泳中心(通称 水立方/Water Cube)、最近ではレシフェ(ブラジル)のサッカー競技場屋根など、主としてスポーツ施設の大規模膜構造に採用されたことが話題になり、特別な建材として設計者にもなじみ深い。
一方、この材料はフッ素樹脂の特性から応用範囲は広く、太陽電池パネルのトップシートやバックシートなど、工業製品の高耐久材料として建材以外でも大きな需要を満たしている。


一般建築開口部への初めての試み

ETFEフィルムの膜構造は、ガラスとは異なる画期的なファサードデザインを実現した。
大規模な膜構造シェルターではなく、一般的な業務施設の窓開口部採光部材としてETFEフィルムが使われたのは日本初である。
前述のスポーツ施設以外の建築への使用は、ここのCase9で紹介した「ユニクロ心斎橋店」の外装があるが、これは開口部ではなく外装及び外部サインとしての使用であった。

ETFEフィルムが大規模建築の材料と認知されながら、一般建築の外装部材の地位を獲得していないのは、この材料はフィルムのため剛性がないことに加え、不燃材料として国土交通大臣認定が取れないことが大きな原因がある。そのためガラスに置き換わる採光材としての視点を建築関係者が持ち得なかったためであろう。
しかし今回ガラスに代わる窓材料としてこの点をブレイクスルーしたのは、この素材に携わるAGC担当者の熱意と自社物件でアピールできるというチャンス。そこに設計者が数々のハードルを越えて解答を与えた結果であった。

建物正面 夕景
 

資料提供

AGC 旭硝子
AGC化学品カンパニー 技術統括本部生産・技術部エンジニアリンググループ 主席 吉富 清剛
AGC化学品カンパニー 事業統括本部フッ素化学品事業部技術グループ樹脂・フィルムチーム プロフェッショナル 有賀 広志  

 


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