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file.9 建築の透明化 GLASS&ARCHITECTURE Design Files
case2:第二吉本ビルディング
[建築外殻] Top
case2:第二吉本ビルディング 第二吉本ビルディング概略 設計者インタビュー
建築を都市に親和させる建築外殻の透明化
建築はもっと都市とつながらなければならない。商業施設と街のつながりをより深める――そうした設計主旨を実現する、建築外殻の透明化。
DATA
■カーテンウォール・ガラス仕様
種別:フロート板ガラス
板厚:12~19ミリ(主として12ミリ)
ファサード正対全面写真夜景 全景、昼間
内部のアクティビティがそのまま外殻のデザインとなる
 写真:東出清彦
ガラス建築はまた都市景観と呼応する
 写真:東出清彦
 第二吉本ビルは建築外殻がすべてガラスのカーテンウォールで構成されているガラス建築である。その設計上の意図は、内部の多様な用途から生まれるアクティビティを都市へと透過させ、時とともに移ろう変化に富んだ表情を生み出すこと。建物を形態やディテールによって表現するのではなく、内部の営みの表出が建物のデザインをつくってゆくこと。
 そのため外殻は透明でシンプルであることが求められた。高層部分のカーテンウォールはユニット工法が基本。低層部はアトリウムや高い天井高に対応するため現場施工のノックダウン方式が採用された。その工法の違いがファサードに出ることのないよう、カーテンウォール間の目地が65mmに統一されシンプルさを保っている。ガラス素材はフロートガラス。サッシ、マリオンなどのアルミ材はダイスマークを残したクリアなアルマイト仕上げが採用されたこともシンプルさを保つ意図を現している。
 人の活動で刻々と変化してゆく外観は、低層部分と高層部分とではその表情に少し違いがある。1~2階にはスーパー・ブランドショップが入り、各店舗が独自のファサード・デザインを行っている。3、4階はより小規模な店舗が入るがガラス外壁のすぐ内側に木製の縦ルーバーが設置され、外観デザインのまとまりに配慮されている。5、6階は飲食テナント。この階の屋外テラスにはガラス・ルーバーが設置され、防災上必要な屋外テラスを外観のポイントとしている。6階の階高は他の階に比べて一段と高い7m。商業エリアと、オフィス階を視覚的に仕切るアクセントとなっている。この高さは6階のカフェが多目的イベントスペースに使用されることにも由来している。店舗には内装設計指針などのガイドラインは用意されたが、それは最低限に抑えられてそれぞれのアクティビティが発露することが期待されている。
 高層オフィス階でもアクティビティを外部に現す工夫がなされる。業務終了後の退出時、蛍光灯を消灯すると、窓際にハロゲンランプが点るオペレーションとなっている。蛍光灯の光のボックスは、時間とともに淡いオレンジ色にランダムに変化していくようになっている。
ガラス・ルーバーのディテール ガラス・ルーバー写真
5、6階テラス部分ガラス・ルーバー詳細図   5、6階テラス部分に設置されたガラス・ルーバー[強化合わせガラス12+12]
退出後オフィスフロアの窓面照明
室内照明を消灯すると、ダブルスキン内部に設置されたハロゲンランプが点灯する。マリオンをライトアップするため、ダブルスキン特有のファサードの奥行き感も現れてくる。
フロアから外部への視線の抜け
6階カフェから梅田駅へ視線が通る


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