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case5:丸の内パークビルディング・三菱一号館 GLASS&ARCHITECTURE Design Files
file.20 ガラスにも神経を注いだ安全な街づくり
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概要 基本図面
これからの安全な街づくりには、開口部のガラスに対する安全性の配慮と検討が必須となる。

??  丸の内エリアで大規模な街づくりを進めていくなかで、どんなところに気をつかっていますか。

山極  丸の内地域の街づくりでは、とくに安全性に関心を払っています。いまは管理者責任が大いに問われる社会ですし、将来的にはさらにその傾向が進むと思います。

高田  たとえば、タワー棟とアネックス棟の間は、丸の内仲通りから広場へ入っていく小道になっています。ここは中庭の拡がりを感じさせるため、意識的に道幅を絞り込んでいますが、タワー棟の3階から5階にはクールベールを使用しました。これはもちろん遮熱の意味もありますが、最大の理由は飛散防止対策なんです。外側を合わせガラスとすることで、第一次脱落の危険が少ないということで採用が決まりました。
それから、タワー棟のカーテンウォールはエアフローウィンドウになっていますが、内側はフロート合わせガラスにしました。万一破損した場合でも、防災センターから人が駆けつけるまでに、二次的なケガがでないようにという配慮です。そして外側は、メンテナンスのゴンドラが風で揺られてぶつかることのないように、PC柱やアルミ製フィンの先端にゴンドラガイドをつけました。それによりメンテナンス時の安全性を確保しています。
また、丸の内地域でわれわれが設計した建物では、ガラスのキャノピーをよく使っています。そこでは雨の汚れを目立たなくさせるために、乳白状にするか、ドットを入れるか、いずれかの処理をしています。この建物の広場に面したキャノピーでも、アネックス棟2階では乳白、タワー棟1階ではドットになっています。そして脱落を避けるよう、合わせガラスとしています。

山極  ガラスという素材に一点だけ問題があるとすれば、やはり割れることですね。いまは合わせガラスや飛散防止フィルムを貼って対応していますが、今後の課題としてどう克服していくか、旭硝子さんの考えをお借りしたいと思っています。


クールベールR :旭硝子の自動車用ガラスとして開発された合わせガラス。その後、建材としても商品化された。紫外線(UV)と赤外線(IR)を大幅にカットし、可視光線は透過する性質をもっている。


タワー棟の3階から5階に使われた曲面ガラスは、外側が合わせガラスとなったクールベール


タワー棟1階。ドット模様の入ったガラスキャノピー


アネックス棟2階、乳白のガラスキャノピー

クールベールの概念図    
 
   通常の合わせガラス
紫外線だけでなく赤外線も吸収し、
熱によるジリジリ感を軽減する