|
|||||||||
|
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
——では、カラフルな動く照明とした理由とは? 戸恒 実はユニクロの方も、佐藤可士和さんも、コーポレートカラーであるシンプルな赤白の照明を想定していらっしゃいました。でも、テスト運転の機会があったので、いろんな映像を用意したのです。過剰なくらい(笑)。するとみなさん興奮して、「心斎橋だし、どんどんやろう。にぎやかなほうがいい」という方針に変わりました。 ——心斎橋という場所ならではの表現なのですね。 戸恒 そうですね。そのときにまわりにいた方からも反応がよくて「もっとやれ」と煽られました(笑)。関西なので早い展開の方がなじむだろうと、パッ、パッと小気味よく動いて、5秒ごとにクスっと笑えるようなものを意識しました。 ——季節やイベントにあわせて、いろんなことができそうですね。 戸恒 最初は合計17パターン用意して、15分に1度流すようにしました。今は運営者の方が自ら用意したパターンも使っていて、クリスマスにはトナカイが歩く映像を流したりしたそうですよ。 ——いわゆるネオン看板やディスプレイとは、どう差別化されていますか? 戸恒 華やかではありますが、広告的なものではなく一種の環境アートのような、その場を楽しくさせるものを狙っています。ETFEフィルムの服を着ているようなイメージの建物だから、建物を擬人化するようなことも考えました。「あいつ」って呼ばれるような、なんか気になるヤツ、という存在になってほしいなと。そして表現自体は単純明快、でも仕組みは難しい。そういう部分はユニクロの服と同じですね。 |