——照明については、モックアップでどういった検証されましたか?
戸恒 光源と膜の距離や個数などです。数を増やすとそれだけコストが掛かるので、最小の数で効果を出すために、いろんなパターンで実験をしました。
——LEDの光源はどのような状態で並んでいるのでしょうか。
戸恒 相互に光が干渉しないよう、1つひとつのマス目ごとに仕切りを入れています。並べ方については、聞いたら面白くないので、ぜひとも実物を見て当ててみてください(笑)。立体感を出し、グリッドを保ちつつ、全方向に光が動く、という置き方を工夫しています。同業の照明関係者でも正確に当てられる人は、なかなかいないんですよ。
——なるほど。では、LED照明の個数はどのくらい入ってますか?
戸恒 1マスにつき、100個に満たない数です。看板のように全体を光らせる場合に比べると、かなり少ないと思います。周囲の広告看板と比べてみるとわかるのですが、かなり抑制された表現になっているのではないでしょうか。
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