サンバランス®(住宅用)

高性能なラインナップ

採光性を確保しながら、断熱・遮熱性能を追求したLow-E複層ガラス<サンバランス>。豊富なラインナップで、建物や地域などに応じて自由にお選びいただけます。

Low-Eガラスラインナップ

AGCではスパッタリング法でLow-Eガラスを生産しています。スパッタリング法とは、大きな容器の中を真空にし、特殊ガスを極微量注入後、電圧をかけることでガラス表面に透明なLow-E膜を製膜する方法です。
アクアグリーンは、断熱性能・遮熱性能に優れるLow-Eガラスを使った<日射遮蔽型>のLow-E複層ガラスです。ピュアクリア、シルバーは、日射熱取得率を高めたLow-Eガラスを使った<日射取得型>のLow-E複層ガラスです。
1年通しての断熱と夏場の遮熱性を高めるには<日射遮蔽型>のアクアグリーンが、冬場の晴天時の日射光を取り入れたい場合は<日射取得型>のピュアクリア、シルバーがおすすめです。

図 サンバランス住宅用断面図

断面図の画像:アクアグリーン(SBQ)〈日射遮蔽型〉、ピュアクリア(SBP)〈日射取得型〉、シルバー(SBS)〈日射取得型〉

断熱ガス(アルゴンガス)中空層

<サンバランス>は、幅広スペーサーを使った16ミリ中空層に断熱ガス(アルゴンガス)を封入した高性能タイプと、12ミリ中空層に乾燥空気を封入した標準タイプを準備しています。より高い断熱性が要求される場合は、断熱ガス(アルゴンガス)を封入した高性能タイプがおすすめです。

断面図の画像:サンバランス(中空層:アルゴンガス)、サンバランス(中空層:乾燥空気)

光学的性能・熱的性能

<サンバランス>は、開口部の遮熱・断熱、採光のバランスを最適にし、窓による省エネを実現します。
遮熱は日射熱取得率が小さいほど、断熱は熱貫流率の低いものの方が性能が高いとされます。<サンバランス>は、可視光を透過させることで室内の明るさ・採光を確保し、近赤外線を反射することで遮熱を、さらに遠赤外線を反射することで高い断熱を実現します。
1年通しての高い断熱と夏場の遮熱性を高めるには日射遮蔽型のアクアグリーンが、冬場の晴天時の日射光を取り入れたい場合は日射取得型のピュアクリア、シルバーがおすすめです。

品種 反射色調 日射区分 中空層 ガラス構成 光学的性能 熱的性能
可視光線
反射率
可視光線
透過率
遮蔽係数
(SC値)
日射熱
取得率
(η値)
熱貫流率
(U値)
[W/(m2・K)]
サンバランス
アクアグリーン
グリーン系 日射遮蔽型 アルゴンガス SBQ3+Ar16+FL3 14.3% 72.4% 0.43 0.38 1.1
乾燥空気 SBQ3+A12+FL3 14.3% 72.4% 0.44 0.39 1.6
サンバランス
ピュアクリア
クリア系 日射取得型 アルゴンガス SBP3+Ar16+FL3 13.3% 78.9% 0.61 0.54 1.2
乾燥空気 SBP3+A12+FL3 13.3% 78.9% 0.61 0.54 1.7
アルゴンガス FL3+Ar16+LP3 12.4% 78.9% 0.67 0.59 1.2
乾燥空気 FL3+A12+LP3 12.4% 78.9% 0.66 0.58 1.7
サンバランス
シルバー
クリア系 日射取得型 乾燥空気 FL3+A12+LS3 15.8% 72.9% 0.72 0.63 1.8

■Low-E複層ガラスの日射取得型、日射遮蔽型の区分
建築研究所が公開する、平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報では、建築物省エネ法で用いられるガラスの熱性能について、Low-E複層ガラスは、ガラスの層数、ガラス厚さ、中空層厚さ、Low-Eガラスの配置、中空層の気体の種類等によらず、次に示す基本構成のLow-E複層ガラスの日射熱取得率の値で日射遮蔽型と日射取得型を区分してもよいことになっています。

基本構成のLow-E複層ガラス
[室外側]Low-Eガラス(3ミリ)+空気層(12ミリ)+透明フロート板ガラス(3ミリ)[室内側]

AGCのLow-E複層ガラスでは、サンバランスピュアクリア、及びサンバランスシルバーを「日射取得型」、これら以外のサンバランスを「日射遮蔽型」と区分しています。