「窓工房」店長。大学を卒業した3年後、実父が代表取締役を務める会社であり、「窓工房」を運営している有限会社サンヨーアルミへ入社。気象予報士と防犯設備士の資格を有している。
私の父の代から、窓一本でやってきました。窓のリフォームに関しては、いわゆる大手と呼ばれるところよりも多く手掛けているのではないでしょうか。工事件数が多いということは、その分、イレギュラーなことに対応する技術やノウハウを培ってきたということでもあります。他社でお断りされた、という施工内容でも引き受けられることが多いです。
窓は脇役ですが、とても大事な存在なんですよ。映画だって、脇役がダメなものってつまらないじゃないですか。リフォームをする時は、キッチンのようにパッと見て変化がわかるものではないので、窓を変えることで何がどんな風に変わるのかを説明して、その後の生活をイメージしてもらえるように心掛けています。
窓を変えることのメリットはもちろん、デメリットもしっかりお伝えすることです。「窓は脇役だけど大事な存在」と言っておきながら、都合のいいことばかり言って「とりあえず買ってください」というのは、ちがうだろうと。窓のプロとして、どんな工事をするのがより良い方法なのかを正直にお伝えした上で、どうするかを決めていただいています。買った後に「ああ、本当に良かった」と言われるような仕事をしようというのが、窓工房のスタンスです。
職人というと“ぶっきらぼう”なイメージがあるかもしれませんが、私自身そういうのがすごく嫌で。我々の仕事はサービス業ですから。それに、他人を家に入れる以上、お客さまは「ここなら安心だ」と納得した上でお願いしたいと思うんですよね。弊社では「電話の問合せの時点で安心できた」と言っていただけるように社員の応対を徹底しています。
「窓の工事なんて、どこにお願いしても同じでしょ」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、窓への誇りや愛情に比例して、知識と経験の豊かさが増えていくものだと思います。「取り付けて終わり」ではなくて、3年・5年後に問題があれば駆け付けるのが私たちの義務。「窓のプロ」として、その名に恥じない仕事をします。