防火・耐火ガラス

建物を設計する際、火災に対する予防処置を施しておくことは最も重要な要素ですが、一般的なフロート板ガラスは火災の熱によって割れてしまい、脱落してしまうと炎の出入りを抑えることはできません。

防火基準について

木造建築物の多い日本では、これまで多くの都市災害を経験してきました。そのため、建築基準法・同施行令では火災に対して厳しい規定が設けられています。

  1. 対象地域による防火規定
  2. 建築物に対する防火規定
  3. 火災発生時の避難及び消火活動の規定

これらの規定のうち、では開口部に対する防火対策として板ガラスが関連します。では非常用進入口に替わる窓として板ガラスが関連します。

部位別の防火ガラスの選定

建物の部位により求められる防火基準が異なります。安全でかつ開放的な防火ガラスをお使いください。

  • 防火設備用ガラス
  • 特定防火設備用ガラス
  • 1時間耐火間仕切り壁
  • 30分耐火屋根用ガラス

防火設備用ガラス

防火戸には、防火設備と特定防火設備の2種類があります。
防火設備は、主として開口部からの延焼防止を目的として、主に外壁の開口部に用いられる防火戸(一部防火区画にも使用)です。防火設備には、20分間の防火性能(遮炎性、遮煙性、非損傷性)が求められます。

網入板ガラス ヒシワイヤ/クロスワイヤ

<ヒシワイヤ/クロスワイヤ>は、成型過程のガラスの溶融生地に、金属網を挿入した網入板ガラスです。封入されている金網によって破片が脱落しにくく、火炎や火の粉の侵入を防ぐ効果があります。
防火設備や30分耐火屋根に使われる最もポピュラーな防火ガラスです。

耐熱強化ガラス マイボーカ

<マイボーカ>は、高い防火性能と強度を実現したワイヤレス防火ガラスです。防火ガラスとして一般的に使用されている網入板ガラスでは実現できない、クリアで透明感があり、透視性に優れた防火ガラスです。

低膨張防火ガラス ピラン

<ピラン>は、ホウケイ酸ガラスを熱処理して耐熱性を高めた、透明度が高く網のない低膨張防火ガラスです。
群を抜く耐熱性で、特定防火設備に最適です。高い透明性と耐火性が同時に求められるショーウィンドウや、地下街のショップなどにおすすめです。

特定防火設備用ガラス

防火戸には、防火設備と特定防火設備の2種類があります。
特定防火設備は、特に長時間の遮炎を要求される防火区画や防火壁の開口部、避難階段への出入口などに用いられる防火戸で、60分間の防火性能(遮炎性、遮煙性、非損傷性)が求められます。

低膨張防火ガラス ピラン

<ピラン>は、ホウケイ酸ガラスを熱処理して耐熱性を高めた、透明度が高く網のない低膨張防火ガラスです。
群を抜く耐熱性で、特定防火設備に最適です。高い透明性と耐火性が同時に求められるショーウィンドウや、地下街のショップなどにおすすめです。

1時間耐火間仕切り壁

1時間耐火間仕切り壁には、主として火災による建物の倒壊防止、延焼防止を目的として1時間の耐火性能(遮炎性、遮煙性、遮熱性、非損傷性)が求められています。試験は、加熱温度がISOに規定されている標準加熱温度曲線となるよう1時間の加熱を行います。遮炎性能だけでなく、非加熱面の温度が、当該面に接する可燃物が延焼するおそれのある温度以上に上昇しないことが求められます。

耐火・遮熱積層ガラス ピロベル

<ピロベル>は、板ガラスとケイ酸ソーダ系樹脂を交互に積層した、耐火・遮熱積層ガラスです。火災時の熱放射を遮断、避難経路・時間を確保します。ガラス飛散防止や耐貫通性に優れ、高い遮音性も実現できる、透明耐火間仕切り壁として、防火区画から閉鎖的なイメージを払拭します。

30分耐火屋根用ガラス

耐火建築物等の屋根に設置する天窓(トップライト)は、令第107条により屋根として30分の耐火性能を求められます。また、平成12年建設省告示第1399号に、この技術的基準に適合する屋根の構造方法として、「鉄材で補強された網入ガラスで造られたもの」が規定されています。

網入板ガラス ヒシワイヤ/クロスワイヤ

<ヒシワイヤ/クロスワイヤ>は、成型過程のガラスの溶融生地に、金属網を挿入した網入板ガラスです。封入されている金網によって破片が脱落しにくく、火炎や火の粉の侵入を防ぐ効果があります。
防火設備や30分耐火屋根に使われる最もポピュラーな防火ガラスです。