ガラスのお取扱い説明書

各ガラス固有の注意事項

1.網入り板ガラス

網入り板ガラスは、建築基準法で定められている建物の延焼を防ぐ部位の開口部に使われています。金属製の網が入っていますので、万一破損した際にも破片が飛び散りにくくなっていますが、合わせガラスや強化ガラスのように割れても安全なガラスではありません。
  • 網入り板ガラスには防犯性能はありません。
  • 網には鉄を使用していますので、サッシ枠内への雨水や結露水等の浸入により、錆びることがあります。
  • ガラスの端部(サッシ枠にのみ込まれているガラス周囲部分)の強度は一般のガラス(フロート板ガラス)と比べて低く、「熱割れ」という現象を起こしやすいため、熱割れに関する注意事項をお守り下さい。(熱割れにつきましては、その他注意事項 2.熱割れについての項をご参照下さい。)

2.強化ガラス

強化ガラスの破損状況
  • 強化ガラスは、いったん破損が起こると瞬時に全面破砕します。 破損した場合には、粒状になった破片が脱落することがあります。
  • ガラス表面についた傷やガラスの中に残存する不純物の体積変化により、外から力が加わっていなくても不意に破損することがあります。
  • ガラス表面に傷をつけることを防ぐため、クリーニングの際はカッターや金属製のスクレーパー(へら等)を使用しないで下さい。
  • アトリウムなどの屋根、スカイライト、トップライトなど傾斜面、水平面に強化ガラスを使用すると、万一破損した場合に比較的大きな塊となって落下する恐れがありますので、使用する高さに関わらず、落下防止措置なしの状態である強化ガラス単板や複層ガラスの下側への落下防止措置なしの状態の強化ガラスの使用はおやめ下さい。強化合わせガラスのご採用や、全面に飛散防止フィルムを貼るなどの落下防止措置をおとりください。複層ガラスの上側に強化ガラスを使用する場合でも、下側のガラスは合わせガラスもしくは飛散防止フィルム貼りのガラスとしてください。
3.合わせガラスおよび防犯ガラス
  • ガラスの温度が70℃を超えると特殊中間膜に発泡現象が生じることがあります。
  • 薄いガラスから合わせガラスや防犯ガラスに交換した場合、ガラスの厚さが増大した分、窓の重量も増加しますので、交換前に比べてサッシ障子の動きが重くなることがあります。
  • 防犯ガラスを使用する場合、窓の防犯対策はガラスだけでは十分でありませんので、サッシ、雨戸、錠、照明、セキュリティシステム等を含めた総合的な対策をご検討下さい。
  • サッシ枠内に浸入した雨水や結露水などの排出機能が充分でない場合、滞留した水分によってガラス面に加工した特殊中間膜が劣化して、特殊中間膜の剥離や白濁が起こることがあります。
4.複層ガラス
複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層をもたせた断熱ガラスです。
2枚のガラスで空気層を密封するために有機材料を使った封着材を使用しているため、複層ガラスは素材としてのガラスとは違って寿命があります。封着材が劣化して空気層の密封が保てなくなると、結露しやすくなります。空気層内に結露が発生し始めたら、複層ガラスを取り替える時期だとお考え下さい。
  • 複層ガラスの品質を長期にわたって保持するため、ガラスとサッシ間の納まりに使用されているシーリング材に水が滲みるようになった場合には、シーリング材の打ち直しを必ず行ってください。
  • サッシ枠内に浸入した雨水や結露水の排出機能が充分でない場合、滞留した水分によって封着材が劣化して、空気層内部に結露ができる原因になることがあります。
  • ガラス温度が70℃を超える場所に使用した場合は、封着部が劣化して耐久性が著しく低下します。
  • 複層ガラスは、その構造上、温度や気圧の変化による中空層の圧力変化により、1年を通じて絶えず2枚のガラスが凹か凸にたわんでいることになります。特に熱線反射ガラスを使用される場合は反射像のゆがみが目立つことがあります。また、比較的大きな寸法で、かつ空気層の厚さが薄い場合には、まれに虹色の縞が見られることがあります。
  • 複層ガラスを透視すると縞状の模様が見えることがありますが、これは光の干渉によって見えるもので異常ではありません。
  • Low-E(低放射)複層ガラスを使用する場合は、ガラス面に加工した特殊金属膜の影響で電波機器の送受信に影響が出る場合があります。
  • 複層ガラスは、密封された中空層の内圧変化により、(特に縦長品については)シールが部分的に中空層からはみ出す場合がございますが、品質上問題ありません。
  • 複層ガラスの中空層下部に白っぽい粉状のものが見られることがあります。これは中空層の空気の乾燥度を維持するために、アルミスペーサーの中に入れている乾燥剤の微粉で、外部からの砂やチリではございません。乾燥剤の微粉は、複層ガラスにまったく問題ございませんので、安心してお使い下さい。
  • 複層ガラスに貼り付けられている各種シールは、製品仕様を判りやすく表示したものです。シールそのものにつきましては保証を行っておりません。お引渡し後、ご使用環境によってはシールが剥れる可能性がありますので、その際は除去してください。

お近くの取扱店へお気軽にお問い合わせください。

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