導入事例

調査の結果、各病室の窓周りに特に多くの課題があることが分かり、改修を急ぐべきとの判断に至りました。 屋外と室内の温度差が大きくなる冬は窓の結露が増え、清掃が大変なだけでなく、カビの発生の恐れもありました。また入院患者様からは、「病室が寒い」という声もあり、特に窓際の患者様が感じていらっしゃるようでした。一方、夏場の夕方には強い西日の影響から、室温上昇によって冷房が追い付かない部屋も出てくる状況でした。 施設各所の老朽化による問題は、病棟だけでなく外来棟の総合待合室にもありました。ここには庭に面した大きな窓があり、開放感があって眺めの良いスペースだと好評な反面、夏の暑さや冬の寒さなど気温変化がダイレクトに伝わり、それらの時期はカーテンを閉め切って凌ぐ日も多くありました。

X病院では、室温や衛生面などの課題を解消して院内環境を改善するため、病棟・外来棟の窓周りを全面改修することを検討しました。しかし多くの患者様が通院、入院するなか、足場を組んでの大規模な工事を行うことは簡単ではなく、工期やコストの面も考慮するとなかなか実施に踏み切ることができませんでした。