エコガラス(断熱エコガラス)・
複層ガラス

省エネやエコ、快適性向上の観点から、窓ガラスの断熱性能を向上させることは重要です。Low-Eガラスを用いた複層ガラスをLow-E複層ガラスや断熱エコガラスといいます。熱の逃げやすさを示す熱貫流率は単板やLow-Eを用いない複層ガラスと比較して大きく改善します。

エコガラス・断熱エコガラスとは

エコガラスとは板硝子協会が推奨するガラスで、板硝子協会の会員であるAGC(株)、日本板硝子(株)、セントラル硝子(株)の3社が製造するLow-E複層ガラスの共通呼称です。窓ガラスからの熱の出入りを防ぎ、室内を快適に保つとともに冷暖房の効率を上げ、発生するCO2排出量を削減できる地球環境に優しいガラスです。AGCではLow-E複層ガラスを断熱エコガラスとも呼びます。

表:エコガラスのマークとその条件

建材トップランナー制度の目標基準値達成マーク

エコガラスは、建材トップランナー制度で目標基準値を達成しているガラスです。目標基準値を達成している製品には基準値達成マークを表示することができます。

  • ※建材トップランナー制度とは、経済産業省資源エネルギー庁が、製造事業者に対して、製品の省エネ性能向上を義務付ける制度です。
    従来のトップランナー制度は、エネルギーを消費する機械器具が対象でしたが、自らエネルギーを消費しなくても、住宅・ビルや他の機器などのエネルギーの消費効率の向上に資する製品として2014年に建築材料(複層ガラス及びサッシ)が対象となりました。

Low-E複層ガラス(断熱エコガラス)

ガラスの断熱性能を高めるために2枚のガラスの間に断熱性の高い乾燥気体(乾燥空気、アルゴン等)を封入し断熱層を設けたガラスが複層ガラスです。
また、Low-E膜をコーティングしたLow-Eガラスを用い、中空層の放射熱移動を抑え、さらに熱貫流率を低く抑えたのがLow-E複層ガラス(断熱エコガラス)です。省エネ意識が高まっている窓ガラスの標準は、Low-E複層ガラス(断熱エコガラス)になっています。

Low-E複層ガラス<サンバランス>は、断熱性能が一層高まり、居住者の温熱快適性を一層高めてくれます。

図:板ガラスの熱貫流率

  • サンバランス
  • サンバランス トリプルガラス

サンバランス

サンバランス断面図

<サンバランス>は光を通しながら、遠赤外線を反射するLow-E膜(熱の移動を抑える低放射膜)をコーティングしたLow-Eガラスを使用した複層ガラスです。
住宅やビルの開口部の遮熱・断熱、採光のバランスを最適にすることによって、省エネによるCO2削減効果で地球温暖化防止に貢献します。

1年通しての高い断熱と夏場の遮熱性を高めるには<サンバランス>日射遮蔽型が、冬場の晴天時の日射光を取り入れたい場合は<サンバランス>日射取得型がおすすめです。

<サンバランス(ビル用)>
日射遮蔽型:サンバランス アクアグリーン、サンバランス スーペリアクール、サンバランス ブルーグレー、サンバランス プレミアムクール
日射取得型:サンバランス ピュアクリア、サンバランス シルバー

<サンバランス(住宅用)>
日射遮蔽型:サンバランス アクアグリーン
日射取得型:サンバランス ピュアクリア、サンバランス シルバー

サンバランス トリプルガラス

サンバランス トリプルガラス断面図

<サンバランス トリプルガラス>は、遠赤外線を反射するLow-E膜(熱の移動を抑える低放射膜)をコーティングしたLow-Eガラスを2枚、一般のガラスを1枚、合計3枚のガラスを使用したトリプルガラス構造の断熱ガラスです。
中空層を2層作り、さらにアルゴンガスを封入することで、<サンバランス>よりさらに高い断熱性能(熱貫流率0.80W/(m2・K))を実現しました。

  • ※ガラス構成/SBP3+Ar11+FL3+Ar11+LP3

持続可能な社会実現への貢献、カーボンニュートラルなど、省エネ性の追求はさらに高まり、より高断熱なガラスが必要とされています。
<サンバランス トリプルガラス>は、住宅の開口部の遮熱・断熱、採光のバランスを最適にすることによって、省エネによるCO2削減効果で地球温暖化防止に貢献します。