アトッチ®

安心の理由 技術力

技術力

アトッチを取り付ける前に、主に以下のような技術的な検討を事前に行います。
アトッチは特殊な納まりとなるため、通常の新築ビルを建設する際に行う技術的な検討とは少し異なった計算を必要とします。
この技術的な計算は、AGC独自の計算方法となっております。
長年にわたって蓄積された知見によって、裏付けされた技術的な検討を行いますので、安心してお任せ下さい。

1.耐風圧性能|2.熱割れに対する性能|3.地震時の層間変位に対する性能|4.光学的性能と熱的性能|検討書をお渡し致します|全ての窓において、左記の4項目の技術的な計算を行い、事前にお施主様に検討書をお渡し致します。

1.耐風圧性能

ガラスの地上高さ

建物のガラスは、風による圧力の影響を受けます。
既存ガラスとアトッチを取り付けた後の窓ガラスの状態で、風圧による割れが起こらないことを、事前に検討する必要があります。各階の窓ガラスに作用する風圧は、窓ガラスの位置により異なりますので、アトッチのガラスの厚みも異なってきます。

2.熱割れに対する性能

ガラス特有の現象として、“熱割れ現象”というものがあります。

図:熱割れ現象とは?

日射が直接当たる窓ガラスの被照射部は、吸熱して高温となり膨張します。
一方、ガラスの周辺部はサッシに呑み込まれているため日射を受けず、またサッシや躯体への放熱もあり、低温のままになり膨張しません。
このため、高温部の熱膨張を周辺部が拘束する状態になります。
これをガラス内部の力の状態でいうと、ガラス周辺部に引張応力が発生していることになります。
この引張応力(熱応力ともいう)は、被照射部と周辺部との温度差に比例し、ガラスのエッジ強度を超える引張応力が発生するとガラスが破壊します。

上記の“熱割れ現象”に対する性能も全て事前に技術的な検討を実施します。
既存のガラス及びアトッチのガラスが熱割れを起こす可能性が限りなく低いと算出された場合のみに、アトッチを施工するようにしています。
この技術的な計算は、AGC独自の計算方法となっております。
長年にわたって蓄積された知見によって、裏付けされた技術的な検討を行いますので安心してお任せ下さい。

3.地震時の層間変位に対する性能

アトッチを取り付けた後のガラス構成について、地震によって揺れた場合のガラスの挙動を推定し、アトッチの破損が生じないことを確認します。
(具体的に、層間変形角[1/150]にて検討させて頂きます。)

層間変位とは?

建物が地震や風で揺れるときには、柱と梁で構成する四角形がわずかですが、平行四辺形になります。
階高が3600mmで水平方向への『ずれの量』が24mmであったとすれば『ずれの量』24/『(階高)』3600といった計算をします。
そして、分子を「1」とした場合の分数「1/150」を「層間変形角」といいます。

図:層間変形に対するガラスの挙動

地震発生時の破損についての実験

また、AGCでは実物大の地震発生装置を使用し、
地震発生時のアトッチのガラス破損についての実験を行っております。

画像:地震発生時の破損についての実験

倒れ防止部材

更なる安全対策として、アトッチには倒れ防止部材を取り付けております。

画像:倒れ防止部材

上記のように、複数の地震対策をとっておりますので、安心してアトッチをご使用下さい。

4.光学的性能と熱的性能

アトッチを取り付け前後で、どういった光学的性能と熱的性能になるのかを明示いたします。

光学的性能とは?

太陽の“可視光”と“日射”のそれぞれの透過率・反射率・吸収率を示します。
可視光線とは、電磁波スペクトル(光の波長)において380~780nm の範囲の波長を示します。
つまり、目に見える太陽光のことです。
日射とは、電磁波スペクトルにおいて300~2500nmの範囲の波長を示します。
簡単に説明すると、熱を運んでくる太陽光のことです。

熱的性能とは?

ガラスの遮熱性と断熱性を表しています。
遮熱性能とは日射熱の室内への侵入を抑え、夏の快適さと冷房エネルギー消費の軽減に役立つ性能で、主に日射熱取得率(η値)で表します。
断熱性能とは、そのガラスを伝わってどれだけの熱が移動するかを示した性能で、主に熱貫流率(U値)で表します。

夏の暑さ対策、冬の寒さ対策