設計・施工上のご注意

■ 設計・施工上の注意

  • クリアサイトは映り込みを抑えた「見えにくいガラス」ですので、人がガラスにぶつかる恐れがあります。必要に応じて、衝突防止措置を施してご使用ください。
  • 太陽光の反射防止、眩しさ防止にはなりません。太陽光や強い照明は反射して眩しく見えます。
  • 照明などの光源や白いもの(壁、机など)は反射して見えますので、照明の位置や内装色などと併せて設計をお願いします。
  • クリアサイトは正面から見たときに最大限に低反射効果を発揮します。斜めから見た場合は、可視光反射率は相対的に大きくなります。
  • クリアサイトに飛散防止フィルムを貼った場合、低反射効果が損なわれます。飛散防止性能が必要な場合は、合わせガラス仕様をお使いください。
  • 表面に水や結露が付着した場合、一時的に低反射効果がなくなりますのでご注意ください。
  • 温泉や温水プール等の常に水滴が付着する箇所では、長期的に膜面に悪影響を及ぼす可能性がありますので、ご使用をお避けください。
  • 施工時にキズが付かないように、低反射ガラスのコーティングを保護してください。
  • 低反射ガラスを在庫・輸送する際は水ぬれを起こさないようにしてください。
  • シール剤がコート面に付着した場合はすぐに柔らかい布等で拭きとってください。
  • 施工現場でガラスのはめ込み後、吹きつけ剤等の薬剤や汚れが付く恐れのある場合は、粘着の弱い保護フィルムなどで養生してください。
  • クリアサイト合わせガラス仕様の設計・施工上の注意は、通常の合わせガラスに準じてください。
  • ガラスの一般的な注意事項は、「AGC板ガラス建材総合カタログ」をご覧ください。

■ 使用上のご注意

  • クリアサイトは、低反射膜を両面コーティングしたガラスのため、フロート板ガラスと比べて低反射膜面の指紋、埃、付着した汚れ箇所の低反射効果が落ち、目立ちやすくなります。
  • 低反射膜は実用上十分な性能があり膜の変質等が生じにくくなっていますが、長期間その機能を保つためによく清掃し汚れを除去してください。
  • ガラスに汚れが付着した場合、通常はスポンジや布を使って水で洗うだけで十分ですが、洗剤をご使用する際には、柔らかい布に研磨剤を含まない中性洗剤などを含ませ、軽く拭いてください。
  • 表面は布などで拭いても傷付きませんが、固いものでこするとキズになります。
  • 研磨剤を含んだ洗剤や酸、アルカリ度の強い洗剤のご使用は、膜面のキズや劣化の可能性がありますのでご使用をお避けください。
  • 撥水性の成分が入った洗剤のご使用はお避けください。
  • スキージーを使用する場合、金具がガラス面に当たるような使い方をしますと、コーティング面にキズが付きますのでご注意ください。
  • また、ガラスと清掃用具の間に砂塵や微細な固形物が挟まれるとキズが付きますので、これらを除去してから清掃してください。
  • 外壁材のクリーニング時には、クリーニング剤が付着しないようにご注意ください。
  • ステッカー等は、剥がす際にコーティング膜を傷付ける可能性がありますので、貼らないでください。
  • コーティングは、キズが付いても補修できません。

■ おことわり

  • 光の干渉を利用して反射を抑えていますので、反射には色調が現れます。色調及び反射率は、見る角度や部屋の明るさによって異なり、眩しく感じる場合や実際の色と異なる場合がありますので、ご了承ください。特に、蛍光灯や白いものが反射する場合や、屋外が真っ暗で室内が非常に明るい場合に顕著になります。
  • 本カタログ内の光学的性能値は、関連JIS 等をAGCの基準に基づいて算出したものです。表中の値は実測値及びそれに基づく計算値を代表的な数値として示したもので、商品の性能を保証するものではありませんのであらかじめご了承ください。

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