断熱・結露

開口部は建物の熱的弱点と言われ、壁より薄い窓ガラスからの熱損失は、冷房・暖房の効率を落とす要因となります。
窓ガラスの断熱性能が高いほどこの熱損失は抑えられ、冷房・暖房の効率が上がります。また、窓ガラスの断熱性能を高めると、冬場に発生しやすいガラス表面の不快な結露も抑えることができます。

熱貫流率 U値

熱貫流率とは、壁、開口部、床などの各部位において、その内外の温度差が1度とした場合に、面積1m2当たり貫流する熱量をワットで表した数値です。
単位はW/(m2・K)で、日本では通常U値と呼んでいます。この値が低いほど断熱性が高いことを意味し、特に暖房負荷の軽減に効果を発揮します。JIS R 3107には熱貫流率の計算法が記載されており、有効数字2桁の表記となっています。

また、熱貫流率が低い窓ガラスを選ぶと、冬場の室内側のガラス表面温度の低下を抑制することができ、室内の湿度環境によって一般的な単板ガラス(フロート板ガラス)で発生しやすいガラス表面の結露を抑えることができます。

Low-E複層ガラス

ガラスの断熱性能を高めるために2枚のガラスの間に断熱性の高い乾燥気体(乾燥空気、アルゴン等)を封入し断熱層を設けたガラスが複層ガラスです。
また、Low-E膜をコーティングしたLow-Eガラスを用い、中空層の放射熱移動を抑え、さらに熱貫流率を低く抑えたのがLow-E複層ガラスです。省エネ意識が高まっている窓ガラスの標準は、Low-E複層ガラスになっています。

Low-E複層ガラス<サンバランス>は、断熱性能が一層高まり、居住者の温熱快適性を一層高めてくれます。

図:板ガラスの熱貫流率

  • サンバランス
  • サンバランス トリプルガラス

サンバランス

サンバランス断面図

<サンバランス>は光を通しながら、遠赤外線を反射するLow-E膜(熱の移動を抑える低放射膜)をコーティングしたLow-Eガラスを使用した複層ガラスです。
住宅やビルの開口部の遮熱・断熱、採光のバランスを最適にすることによって、省エネによるCO2削減効果で地球温暖化防止に貢献します。

1年通しての高い断熱と夏場の遮熱性を高めるには<サンバランス>日射遮蔽型が、冬場の晴天時の日射光を取り入れたい場合は<サンバランス>日射取得型がおすすめです。

<サンバランス(ビル用)>
日射遮蔽型:サンバランス アクアグリーン、サンバランス スーペリアクール、サンバランス ブルーグレー、サンバランス プレミアムクール
日射取得型:サンバランス ピュアクリア、サンバランス シルバー

<サンバランス(住宅用)>
日射遮蔽型:サンバランス アクアグリーン
日射取得型:サンバランス ピュアクリア、サンバランス シルバー

サンバランス トリプルガラス

サンバランス トリプルガラス断面図

<サンバランス トリプルガラス>は、遠赤外線を反射するLow-E膜(熱の移動を抑える低放射膜)をコーティングしたLow-Eガラスを2枚、一般のガラスを1枚、合計3枚のガラスを使用したトリプルガラス構造の断熱ガラスです。
中空層を2層作り、さらにアルゴンガスを封入することで、<サンバランス>よりさらに高い断熱性能(熱貫流率0.80W/(m2・K))を実現しました。

  • ※ガラス構成/SBP3+Ar11+FL3+Ar11+LP3

持続可能な社会実現への貢献、カーボンニュートラルなど、省エネ性の追求はさらに高まり、より高断熱なガラスが必要とされています。
<サンバランス トリプルガラス>は、住宅の開口部の遮熱・断熱、採光のバランスを最適にすることによって、省エネによるCO2削減効果で地球温暖化防止に貢献します。