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有限会社デコラボ 佐々木 智美

高級感や意外性のあるホテル空間を創出できるなど、非常にイメージの膨らむアイテム

新しい素材を見つけるとデザインのイメージが膨らみます

――レジャーホテルの設計・デザインを手がけるうえで大切にされていることはなんでしょうか。

佐々木  まず、きちんとしたリサーチを行ない地域性やマーケットの状況をしっかりと把握することからはじめます。合わせて施主様と綿密にミーティングを行ない方向性を確認したうえでコンセプトワークに入ります。
その際に気をつけているのは、客室や外観など細部にこだわることも大切ですが、エントランスからロビー、通路から客室、あるいは客室内でもベッドルームからバスルームやトイレなど、シーンごとに変化をつけるといった形で、ストーリー性のあるデザイン・空間演出を心がけています。

――ホテルに入るところから客室までの各シーンに変化をつけることで利用者の高揚感や期待感を高めることができるわけですね。

佐々木  そうです。お客さまの目線をうまく切り替えることでそうした演出が可能になります。照明の明るさや什器・調度品、内装部材の素材感をバランスよく活かすことが大切です。
アートスクール出身ということもあり、デザインする際に多彩な色使いをすることも多く施主様からは「この色を使うの」と驚かれることも多いのですが、実際にできあがった客室に入ってみると「落ち着いた空間に仕上がっている」と納得していただけます。

――照明の当て方や装飾・デザインの見せ方、什器や調度品の選定や配置の仕方などトータルな空間としてのバランスがとても重要だということですね。

佐々木  そうですね。最新のトレンドといった部分は小物やグッズなどをうまく活用することで表現することができます。骨格となる部分についてはコンセプトに基づいて空間全体のクオリティを高めていくことが大切です。

――デザインや設計を行なううえで、その発想の源泉となるのは。

佐々木  レジャーホテルに限らず最新のホテルや歴史ある建築物を見ること、芸術作品にふれることも刺激になります。私の場合、新しいものが好きですから新作のファニチャーや壁紙などの新素材を見つけると、「こう使えばきれいに見える」とか、「これとこれを組み合わせると面白い表現ができるな」といった具合にどんどんイマジネーションが広がってきます。

佐々木 智美(ささき ともみ)

Profile

桑沢デザイン研究所卒業。建築造形会社勤務時にアートワーク全般を学び、商業部門のアトリエ長を経て2001年、有限会社デコラボを設立。
レジャーホテル/美容室/店舗等のインテリアデザイン・設計、CI/SI開発からグラフィックデザイン・空間デザイン、ディスプレイ施工を手がける。既製品のみに頼らないオリジナルな空間演出を得意とする。
インテリア スタイリングプロ メンバー。各イベントセミナー講師、TVチャンピオンリフォーム王選手権出場

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