「私たちの仕事は、多様な媒体を取り扱う総合力で、ブランドのメッセージをエンドユーザーに通訳することです。AGCカラーガラスの『ビトロカラー』は、内装や造作の素材として定番化していますが、カラーバリエーションや高品位な質感に対して、以前から建材を超える可能性があると思っていました」と、株式会社余白・クリエイティブ室・ディレクターの宮坂大貴氏は言う。
宮坂氏は、ブランディングのコンサルテーション、デザイン、制作を手掛ける余白の空間開発ディレクターとして、カラーガラスの色と輝きがより生かされる、新たな舞台を模索していた。
「『ポンテヴェキオ』の主力アイテムには、シーズンごとにテーマカラーが設定されています。ディスプレイケースのジュエリーを引き立たせ、テーマカラーを高品位に表現するツールに、『ビトロカラー』の高級感ある質感は最適でした。そこで、200㎜角にカットした『ビトロカラー』のプレートを、光と色をはらむ小さなステージとしてガラスケース内に配して、ジュエリーを浮かび上がらせるツールに活用したのです」(宮坂氏)
テーマやイベントに合わせ、カラーを入れ替えることで店内の雰囲気も一変する。「光が移ろうシークエンスが美しいし、色でフレキシブルにイメージを変えることもできます。『ビトロカラー』ならではの特質を生かした使い方と自負しています」(宮坂氏)
高透過ガラスのショーケースに展示されるジュエリー。テーマカラーを『ビトロカラー』のペールピンク、ローズピンクで表現。透明感がある質感はジュエリーとも好相性
高級感あるショーケースデザイン
5㎜厚のカラーガラスの色と光で商品を浮かび上がらせる
『ビトロカラー』 ローズピンク&ペールピンク
株式会社余白 クリエイティブ室 ディレクター
1974年東京都生まれ。多摩美術大学美術学部建築科卒業。株式会社フォーメーションを経て、ブランディングカンパニー株式会社余白に空間開発事業部を設立。現在、執行役員クリエイティブ室ディレクターとして、ブランドとユーザーの“感情の絆”を継続的に繋げるコミュニケーションプラットフォーム開発に従事。